仮想通貨はバブルなのか?それともまだまだバブルではないのか?金融街からインターネット上まで多くの人々が見解を示し、賛否両論の意見が飛び交っています。

印象が強いのは、やはりJPモルガンのCEOであるジェイミー・ダイモン氏が「ビットコインは詐欺」と発言し、市場を混乱させたことでしょうか。これに続くように、ブリッジウォーターの創設者であるレイ・ダリオ氏も「ビットコインはバブル」、オマハの賢人ウォーレン・バフェット氏も「ビットコインは真のバブル」と、挙げればキリがないほどビットコインの過熱を止めに入るような声が相次ぎました。

また、名門UBSも「投機的なバブル」とし、クレディ・スイスのCEOであるティージャン・ティアム氏も「バブルそのもの」と発言したのも最近の話です。

バブルではないとする主張も強く、例えばMcAfee創設者のジョン・マカフィ氏はビットコインは50万ドルになると信じています。

同じ「バブル」という言葉を使うにしても、スタンドポイント・リサーチのロニー・モアス氏は、今から20年前のドットコムバブルを引き合いに出し、長期的な目線で冷静に市場を見ています。将来的には5万ドル(約570万円)になるとも予測しています。

イーサリアムの共同創始者でブロックチェーン企業ConsenSysのCEOであるジョセフ・ルービン氏も仮想通貨を巡るバブルについて自身の見解を示しました。

ルービン氏は、Bloombergに対し以下のようにコメントをしました。

「まったくバブルです。技術が深遠で人々が価値やビジョンを理解できていない時に来る、良い種類のバブルです。」

「このテクノロジーは非常に強力で深みがあり、既存の世界のITシステムの構築を変えようとしています。私たちはバブルの後のバブルの後のバブルを見ることになるでしょう。」

一言に「バブル」といっても、ルービン氏は非常に前向きな捉え方をしています。今後もビットコインの価格が上昇している限りは、仮想通貨バブルの発言が続くと考えられますが、それはまだ人々が理解できていないだけで、そのような話が出なくなった時こそが懸念するべきバブルの時代になるのではないでしょうか。

参考:Bloomberg