2022年は北朝鮮により記録的な暗号通貨盗難が起きた年であったと国連の報告書草案に記されていることが報じられた。報告書は正式には今月末、もしくは3月初旬に発表される。

これまでにも北朝鮮による暗号通貨の盗難は問題視されてきたが、2022年は他のどの年よりも多くの暗号通貨を盗んだ年であると報告があがっており、経済制裁により孤立した国家がサイバー攻撃を行い、国際的な制限を回避して資金を調達している方法などが明らかになっているという。

現時点では機密扱いの文書になるが、金曜日に国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会に提出されたことをロイターが確認、報道している。調査結果に関しては国連加盟国とサイバーセキュリティ企業から提出された情報に基づいている。

韓国による調査報告では北朝鮮が管理するハッカーが調査期間中に6億3000万ドル相当の暗号通貨を取得したことを示唆しているが、サイバーセキュリティ会社によるものでは10億ドル以上にも昇るという報告もある。

これらの金額の大きな差は見積もった時点での暗号通貨レートの差によるものが可能性として指摘されているが、いずれにせよ制裁監視団は「2022年に北朝鮮の攻撃者が盗んだ暗号通貨資産の価値は、これまでのどの年よりも高かった。」と述べている。

韓国ソウルに拠点を置く朝鮮日報は火曜日、諜報機関の情報を引用して韓国の企業や個人のアカウントから全体の約10%の暗号資産が流出したと報じており、失われた資産は資金洗浄され、北朝鮮のミサイル開発計画に使用されていると考えられていると述べた。

制裁監視団は、サイバー攻撃の大部分が共産党国家の主要な諜報機関である北朝鮮の偵察総局が管理するハッキングチームによって行われたと述べた。クラッカー集団として有名なラザルスを筆頭に、キムスキーやアンダリエルといったグループが存在すると報告されており、彼らの採用する技術が高度化し、追跡を妨げている要因となっていると言及した。