Ethereum財団のティム・ベイコ氏は2月2日、開発者が「Zhejiang」テストネットで「シャペラ」アップデートを行うことを発表した。シャペラは「上海」「カペラ」を組み合わせたアップデートで、実行レイヤーでのイーサリアムの引き出しやコンセンサスレイヤーでのビーコンチェーンのアップグレードといった機能強化を含む。

ベイコ氏はテストネットで取得できる33 ETHを使用してバリデーターとして参加するよう広く呼びかけており、「テストネットにはフォーセット、ブロックエクスプローラー、およびステーキングローンチパッドのサポートがある」と述べ、シャペラ移行を通じてバリデーターを試したい場合に絶好の機会であると語った。

今回のテストが成功すればメインネットへ移行する準備も整う見通しであるとベイコ氏は述べ、移行テストに際してはEthereum開発者がテストネットのバグを監視していることを強調した。

今回テストされる「上海」「カペラ」は昨年行われたコンセンサスアルゴリズムの変更に伴いロックされたステーキングの残高をバリデーターが回収できるようにするための実行層とコンセンサス層を実装する。

2023年2月5日時点では約1640万ETH、およそ260億ドル相当がメインネットにロックされており、3月に予定されているメインネットのアップグレードの際にはこれらが出金可能となり、市場へ再放流されることから大きな値動きが起きるのではないかと懸念されている。