南アフリカの大手小売業者の一つであるPick n Pay(PNP)が全店舗でビットコインの支払いを受け入れ開始したことを発表した。送金インフラにはライトニングネットワークを使用し、顧客は店頭でビットコインを使用して食料品などの日用品や通信料金、電気料金などの支払いができるようになった。

一部のアウトレット店舗などでは昨年中からBTC受け入れを開始していたPNPだが、現在はすべての店舗へと拡大させ全国で1500店舗を超える店舗でのビットコイン支払いを受け付けているという。

PNPがビットコイン支払いを受け入れ可能になった背景に金融セクター行動監督機構(FSCA)が暗号通貨を金融商品の一つと宣言したことが挙げられる。2017年にPNPは社員食堂内で実験的にBTC決済を導入したことがあり、実験は成功したものの、BTC決済を用いることは費用対効果が薄いと判断したと伝えられている。

今回のPNPの発表に対して、南アフリカに本拠地を置く暗号通貨決済会社Crypto QRは住民が毎日の買い物にビットコインを使用できるようになったとして称賛の声を述べた。