ロシア最大のプライベートバンクである「Alfa-Bank」がデジタル金融資産(DFA)のための独自のプラットフォーム「A-Token」を他立ち上げたことを明らかにした。

ロシア中央銀行が先週木曜日、DFA発行体としてAlfa-Bankの認可を発表し、A-Tokenのローンチが可能になったとAlfa-Bankは発表した。

これによりロシア国内において国営ズベルバンクに次いでデジタルコインを鋳造できる2番めに大きな金融機関となった。

Alfa-Bankは、新しいプラットフォームで独自のDFAを発行する予定で、パイロットリリースは2月末に予定されている。また、他の市場参加者にインフラを提供したいと考えを明らかにしており、投資会社と個人投資家の両方との協力を望んでいる。A-Tokenはモバイルアプリからアクセスできるようになる見通し。

また、Alfa-Bankは、このプラットフォームが2種類の金融商品を発行すると述べ、一つは金銭債権の形での従来の金融商品に相当するDFAと、貴金属などのトークン化された物理的資産を含むまったく新しい投資商品だと説明している。

2022年9月にDFAのインフラを作成する意向を示していたAlfa-Bankだが、そこから半年足らずでの立ち上げとなった。ロシアでのDFAの発行は2021年1月に施行された「デジタル金融資産に関する法律」によって規制されている。

モスクワでは、ウクライナでの戦争をめぐって課せられた西側の金融規制を回避する方法として、暗号通貨での支払いが検討されており、中央銀行デジタル通貨であるデジタルルーブルの開発も進行中となっている。