暗号通貨企業Recapの調査によると、イギリスのロンドンが最も暗号通貨の採用が進んでいる都市であると報告された。国内では札幌が13位、ついで大阪が19位にランクインした。

「暗号通貨の採用をリードしている都市は?」と名付けられた調査では世界の大都市の中から8つの指標を用いて暗号通貨採用率の高い都市を選出した。

8つの指標は「QoLスコア」「暗号固有のイベント」「暗号関連の仕事に就く人々」「暗号会社」「GDPに対する研究開発費の割合」「暗号通貨ATMの数」「キャピタルゲイン税率」「暗号の所有権」と説明されている。

ロンドンが1位となった大きな要因として、ロンドン市内だけで800を超える暗号通貨関連企業があり、2173人が従事し、暗号の世界を掘り下げたい人にとって多くの選択肢があることが挙げられた。

また、年間を通じてすべての都市の中で2番めに多くの暗号通貨関連イベントやカンファレンスが開催されていることも注目され、これも暗号通貨企業の誘致と維持に役立っていると述べられている。

一方で、14位のラゴスがあるナイジェリアでは45%の人々が暗号通貨を所有しているのに対して、イギリスでは11%に留まっている。

暗号通貨ハブとして企業を誘致してきた都市も上位にランクインしており、暗号通貨セクターの監督当局を設置した2位のドバイや、クリプトバレーとも呼ばれる6位のツークなどが見られた。

また、ロンドンも含めて3位のニューヨークや7位の香港など、従来の国際金融ハブは暗号通貨分野においても引き続き強い求心力を持っていることが見受けられる。