CBOE（シカゴ・オプション取引所）がビットコイン（BTC）のETF（上場投資信託）の導入を想定していることが分かりました。

CBOEでは2017年内、もしくは2018年初期にはビットコイン先物の提供を目指しています。先日はCMEグループがビットコイン先物の計画を発表したことから、ビットコイン価格は一気に上昇しました。9日16時現在では約84万円ほどを推移しています。

懸念が続いていたSegWit2X（B2X）によるビットコイン分裂が回避され、市場に安心感が戻ってきたところで、今後、先物やその他デリバティブが提供されることになれば、さらなる高値を狙ってくると考えられます。

CBOEの社長であるChris Concannon（クリス・コンキャノン）氏は以下のように語りました。

「ビットコインの先物市場が構築されれば、時間の経過とともにETFを導入することも想定しています。私たちは、多くの方がこの分野に注目していることを奨励しています。」

ビットコインETFが組成されれば、仮想通貨市場に機関投資家からの巨額な資金流入が期待できます。現在の80万円台は高値水準で警戒する声もありますが、来年はさらに高騰していくとの見方が強くされます。以前はルーマーとして話のネタにされることもあったビットコインETFも現実的になってきました。

まずは、ビットコインが先物として取引されてからの流れになりますが、ビットコインで実績が付けば、アルトコイン（ビットコイン以外の仮想通貨）の先物などデリバティブも期待できます。

ビットコインは時価総額にして14兆円と仮想通貨全体ではトップではありますが、他の金融市場と比較すれば、まだ小規模と考えられています。これからどこまで規模を拡大していくのか、今後の動向から目が離せません。

参考：CNBC