ウォール街の名門、モルガン・スタンレーのCEOであるJames Gorman(ジェームス・ゴーマン)氏が新たにビットコイン(BTC)に対しての見解を示した。CNBCにより伝えられている。
CNBCに対し、ゴーマン氏は以下のように話した。
「ビットコインは過大評価されていますが、これは直ぐになくなるわけではありません。1年で700%も価格を上げるものは投機的です。さらに700%上がるかもしれませんが、簡単にはそうならないでしょう。」
ゴーマン氏は以前、ビットコインが高騰していることに対して「単なる流行を超えています。」と話しており、仮想通貨に対して関心があるような姿勢も見せていたが、個人的には買っていないようだ。
ウォール街ではビットコインを巡って、多くの意見が飛び交っている。過激な発言も多い中、ゴーマン氏はどちらかといえば楽観かもしれない。
度重なる分裂問題や、相場の乱高下なども懸念され、ビットコインそのものは金融商品とはほど遠いものといった見解が多い。
JPモルガン・チェースのCEOであるジェイミー・ダイモン氏はビットコインを詐欺と呼び、ブラック・ロックのCEOであるラリー・フィンク氏はマネーロンダリングの温床と言った。
立て続けに批難を浴びたが、それでもビットコインは価格上昇を続けている。年内にはCMEグループによりビットコイン先物の上場予定が発表され、CBOEでは先物からのETFまで視野に入れている。むしろ市場の風向きは良いと思われる。
ビットコイン支持派としても知られるスタンドポイント・リサーチの創設者であるロニー・モアス氏の見解では、普及につれて数年以内には5万ドル(約560万円)になる可能性があると見ている。
金融街だけでなく、さまざまな場で多くの思惑が交錯しているが、長期的にはまだまだ市場が拡大されていくという見解が強い。
16日17時現在では、約84万円と直近24時間での変動は約7%と堅調な推移を見せている。13日に一時60万台を割り込んだが、この3日間で高騰を続けている。市場参加者からは今後の相場動向が注目されている。
参考:CNBC