ビットコインなど仮想通貨を対象とした金融商品に注目が集まっている。欧州ではすでにビットコインのETN(指標連動証券)が提供されており、米国でもSEC(米証券取引委員会)によってビットコインをベースとしたETF(上場投資信託)が承認される可能性があると予想されている。

欧州のビットコインETNは米ドルの相場に連動されて設計されており、スウェーデンクローナで取引が可能なBitcoin Tracker Oneとユーロで取引が可能なBitcoin Tracker EURの2つがあり、NASDAQ OMX Groupによって提供されている。

FactSet Research SystemsのETFディレクター出身で現在ETF.comのCEOであるデイブ・ナディグ氏によると「2017年内には米国でビットコインのETFが提供されることを信じている。」と述べた。TheStreetにより伝えられている。

ナディグ氏は今年6月にも「ビットコインは大きく前進し、投資家や各種機関から注目されるようになってきたが、市民権を得るためにはさまざまな小さなステップがある」と話していたが、今回ナディグ氏が言うように今年中にビットコインのETFが提供されるようになれば、仮想通貨のトレーダーのみならず多くの投資家たちの関心も高まることは想像に難くない。

SECから正式に発表があったわけではないが、米国でETFが承認され提供されれば、機関投資家などの大口資金が仮想通貨市場に流入されることも予想される。市場はますます活性化するだろう。今後こういった仮想通貨を対象とした金融商品の普及にも期待が高まっている。

参考:TheStreet