20日までに韓国の大手仮想通貨取引所、「Bithumb」「Coinone」が仮想通貨のリップル(XRP)の取引および出金の手数料を従来の0.01XRPから最大1XRPまで引き上げたことが分かった。韓国KINEWSにより伝えられている。

単純計算で100倍にもなるわけだが、Bithumbによると最近リップルの取引が爆発的に増加したため、Bithumbの内部で送金処理の遅延があったとし、円滑な取引処理のために止むを得ず手数料を上げることになったという。ちなみに米大手取引所のPoloniexはリップルの出金手数料は0.15XRPとのこと。

また、Coinoneでは13日に手数料を引き上げていたという。Coinoneでの手数料引き上げもBithumbと同様の理由からと考えられる。また、韓国で最初に開設された仮想通貨取引所のKorbitは状況に応じて同じく手数料を上げるという。

取引に遅延が生じるのはトレーダーとしては辛いところで、こういったユーザーの不満解消のために手数料を上げる方に比重を置いたということだ。

韓国の仮想通貨取引所関係者の話によると、リップルの価格の低下にともなって、韓国内での取引が急増したという。ユーザーの間では手数料を高く取って取引所が多く稼ごうとしているのではないか?との憶測も出回った。

Coinoneは「リップルの場合取引所や運営主体であるRipple(リップル)社がその手数料を持っていくのではない」とし「リップルは取引が成立する都度、手数料も一緒に消滅することになる」と伝えた。

当初リップルが1000億枚のXRPを発行したが取引に伴う消滅により、現在は約999億9334万4402枚のXRPが存在するという。

取引が増えて市場が活性化されるのは非常に良いことだが、その分手数料も高くなってしまうのは致し方ないのだろうか。

韓国大手3社の仮想通貨取引所がこぞって手数料を上げてくるとなると、今度は顧客獲得をしたい取引所が手数料を下げるなどの予想もされているようだ。

取引所の対応も遅延しても安く済ませるか、高くても円滑な取引を提供するかそれぞれ分かれるが、ユーザーとしては安くて早い取引を行いたいというのは欲張りだろうか。

参考:KINEWS