ビットコインなど仮想通貨の強気予測で知られているStandpointResearchのロニー・モアス氏が今度は仮想通貨市場全体の時価総額について、壮大なスケールの予測を打ち立てた。米CoinDeskにより伝えられている。
仮想通貨市場の時価総額は24日現在、1,500億ドル前後で推移しているが、モアス氏によるとこれが10年後には2兆ドルの規模になるという。
にわかには受け止めづらいが、CoinDeskのインタビューに対し、「アマゾンやグーグルの投資家たちは過去に株価が100ドルから200ドルと数百倍に上昇した時に懸念していたが、現在これらの株価は900ドル以上にもなっている。ビットコインがこれよりも値上がりをすることに懸念もしない。」と述べた。
アマゾンとグーグルの株式と単純に比較するのは無理があるかもしれないが、こういった角度から見ることもできるという意味では、モアス氏の予測は大変勉強にはなる。
また、仮想通貨全体の時価総額が2兆ドルにまで達する裏付けとして、株式や為替、金、債権などの資産を含めれば、世界規模で資本市場への投資額は200兆ドルほどを見ており、このうち少なく見積もって1%が株式とし、その他の資本も今後10年で仮想通貨市場に資金流入してくると考えているという。
このため、現在仮想通貨に投資している方は、単純計算でも10年後には10倍以上の資産を得られる可能性があるが、モアス氏は忠告も加えている。
ようするに約1,500億ドルのうち、70%近くがビットコインとイーサリアムがシェアしており、その他数多くの仮想通貨があるが、時価総額50位以下のものは、ほぼ無関係であるとしている。
ポートフォリオの組み方は人それぞれで、それが投資の楽しみ方のひとつでもあるが、できれば上位10位から20位以内の仮想通貨を選ぶことが望ましいとしている。この見解は頷けるもので、今から約20年前、ドットコムバブルの時にナスダックで扱っていた約800の株式と似ているとし、貴重な企業を目指していたマイクロソフトやアップルなどに遅れた多くの企業がなくなっているという事実だ。
また、今後3年間でビットコインの価格が15,000ドルから20,000ドルには達するとの予測もしている。10年後、モアス氏の予測どおりに仮想通貨が2兆ドル(約220兆円)市場となっているか、期待したいところではある。
参考:CoinDesk