仮想通貨ビットコインに対して懐疑派として知られるJPモルガンのCEOである、ジェイミー・ダイモン氏。

以前、「ビットコインは詐欺」と発言し、市場を驚かせた後に、「もう話さない」とし、その翌日に「ビットコインを買うやつは間抜けだ」という発言を最後に約2ヶ月間。ダイモン氏本人から直接のコメントは見られませんでした。

その後、CMEグループによってビットコイン先物が上場されれば、JPモルガンとしても取次業務の検討なども伝えられていますが、現状では正式に発表はありません。

CNBCによると、ダイモン氏はビットコインに対する見解を新たに以下のように述べました。

「ビットコインについては皆さんそれぞれの意見があります。私は依然として懐疑的なままですが、以前に申した通り、適切に管理・規制されれば、仮想通貨の使用には寛容的であります。」

9月にビットコインは詐欺だと言った時には1BTC=4,000ドル(約45万3,000円)ほどでしたが、12月13日現在では17,000ドル(約192万7,000円)を上回っています。この3ヶ月間で実に4倍以上にも高騰しています。(CoinMarketCapの統計より)

また、CBOEによる先物上場で関心が高まっていることもありますが、何よりもCBOEの顧客であるJPモルガンの立場としては、「懐疑的ではあるが、適切な管理・規制の下では寛容」といった今回の発言をせざるを得なかったとも考えられています。

一部ではビットコイン先物が上場されれば大量の空売りがされるのでは?と、懸念する声もありますが、13日現在では確認されていません。来週にはCMEグループでもビットコイン先物が上場されますので、銀行や証券会社での取り扱いも増えてくると考えられます。

先物の次にはETF(上場投資信託)を期待する声や、ビットコイン以外の仮想通貨(アルトコイン)の先物などを期待する声も見られます。

13日現在では5,000億ドル(約56兆7,000億円)規模と、急速に拡大している仮想通貨市場。今後さらなる市場の発展に良くも悪くも多くの意見が飛び交っています。

参考:CNBC