TwitterのCEOを務めるジャック・ドーシー氏が、自分達でTwitter独自の仮想通貨を作る予定はないものの、ビットコインの普及活動は引き続き行う事を語った。

ドーシー氏はビットコインに対してとても好意的な人物である事が、ここ最近注目されている。2019年2月に自身が持っている仮想通貨はビットコインしか持っていないと語っている。

もちろん好意的だと捉えられる発言はこれだけではなく、2019年9月2日に自身がTwitterとは別に、CEOを務めるSquareの決算説明会にて「ビットコインに対してぞっこんだと」話した。

またビットコインについて「通貨目的では現段階アクセスの面から含めて見ても、使いやすいとは言い難い。相場が揺れ動くのは投資資産のようだ」と語っており、冷静に分析もしている。

Squareでは中小企業用のキャッシュレスアプリを提供しているが、手軽にクレジットカード決済できる利便性が受けてか2019年第2四半期決算のビットコイン決済事業で、134億円分もの売上を叩き出している。

自身のビットコイン愛が、上手くビジネスとして作用していると言って良いだろう。

なおドーシー氏の考え方としてはFacebookのリブラのように独自仮想通貨は発行せず、オープンであるビットコインに投資する事に注視していきたいとの事。

また、Twitter独自の仮想通貨を作る予定はないと語った場では「ビットコインはインターネットの場において一番有力な通貨だし、10年間も存在してきた」とも語っている。

とは言え、Twitterとビットコインの連携など、そういった話は見受けられない。Tippinと言うTwitter上でビットコインの送金ができるアプリは存在するもののTwitter自体が公式に作っているわけではない。

自身のビットコインに対する期待とTwitterのビジネスは別物と言う見方をしているかもしれないし、一定の距離を持ちながらビットコインを支援している姿勢がうかがえる。

参考:Sydney Morning Herald