高騰を続けるビットコイン(BTC)。直近3ヶ月では7月16日に1,878ドル(約21万円)が安値でしたが、10月13日現在5,700ドル(約64万円)と過去最高値の水準を推移しています。(CoinMarketCapの統計より)

3ヶ月のスパンで実に3倍以上にその価格を上げ、現在ビットコイン市場は10兆円以上の規模に膨れ上がっています。先月JPモルガン・チェースのCEOであるジェイミー・ダイモン氏はこの過熱を根拠に乏しいと過小評価し、「ビットコインは詐欺」、「チューリップの球根よりも悪い」と発言し、これを巡って市場では混乱を招き、一時的な下落も観測されました。おそらくはポジショントークと考えられていますが、以前からビットコインには懐疑的な発言が多いダイモン氏だったので、市場参加者の中には「また言い始めたか」といった声もありました。

しかし、ダイモン氏はビットコインへの投資は警告していましたが、ブロックチェーン技術には関心を示しています。このことはJPモルガンがブロックチェーン関連事業に関わっていることからも明らかです。

12日にCNBCが伝えるところによると、ダイモン氏がビットコインについて新たな発言をしました。

「私はこれを世界の重要なカテゴリとして置かないだろう、しかしビットコインについてはもう話し合うつもりもない」

今回の話合うつもりがない理由として、前回の詐欺発言により、シリコンバレーやウォールストリートで混乱を起こしたことが挙げられています。

また、JPモルガンのCFO(最高財務責任者)であるマリアンヌ・レイク氏は

「適切な管理・規制がされている仮想通貨についてはオープンである」

と述べました。レイク氏はビットコインの根幹技術であるブロックチェーンのメリットについても議論していると言います。米国ではSEC(米証券取引委員会)が仮想通貨の規制・管理をしていますが、日本ほど法整備が進んでいないことも事実です。今後、ビットコインが米国での法的な位置づけを確立すればファンドなど派生商品が扱われる可能性も遠くはないと考えられます。

市場の混乱を避けるためにダイモン氏は今後、ビットコインについて話さないということですが、これまで続けてきた否定的な発言を控えるという方向転換が、仮想通貨市場にどう影響を与えるでしょうか。

前言撤回ということではありませんが、金融業界において影響力のあるダイモン氏からの発言ともあって、今後の動向が注目されます。

参考:CNBC