このところ仮想通貨ビットコインの下落が目立ちましたが、27日頃から売り一服感が見られています。先週20,000ドル(約225万5,000円)の最高値を更新してからは軟調、米国では22日から休暇前の手仕舞いの動きも見られましたが、戻り相場になっているので買いで入りやすい局面と考えられます。
これから年始にかけて利喰い売り一巡からの底固め後、再度上昇を狙う動きが予測されています。新規参入の投資家は今回の下げを見て積極姿勢を見せています。
大きな要因として、米国でCBOE(シカゴ・オプション取引所)やCME(シカゴマーカンタイル取引所)といった世界最大手のデリバティブ市場にビットコイン先物が上場したことが引き金となり、期待感から先週の高値を付けていましたが、その熱狂も戻ってきていると見られるでしょう。
29日現在、1ビットコイン=15,000ドル(約170万円)ほどを推移しています。先の調整局面ではリップル(XRP)が独歩高となっており、売り圧力の耐える底の硬い相場を見せていました。現在は1.52ドル(約171円)と依然堅調な相場動向をしています。
バブルを懸念する声、楽観視の声と賛否両論あり、例えば個人や企業がビットコインを支払い手段として実際に使用し始めるか疑問視する懐疑派にとっては先の下落からの反発(上昇)が一時的なものですぐに終わると、もう一段下げの前触れとする見解もあります。
CMC Marketsのアナリストである、リック・スプーナー氏は、
「先に見たような大幅な下落があれば、さらに大きな相場調整が入る可能性は高いです。」
と述べ、年明けから数月でビットコインが5,700ドル(約64万2,000円)から8,700ドル(約98万円)まで下げる可能性があると予測しています。年末年始はビットコイン相場が荒れるという見解も少なくありません。
来年以降の仮想通貨専門家による予測も多く出ており、楽観的なものから、通貨のように支払いに使われない、実需がなければビットコインの価値は0ドルだという見方もあります。
しかしながら上述のとおり実需が伴う(支払い手段やプラットフォームなど実際に使用し始める)仮想通貨(一部のアルトコインなど)にとっては2018年以降も明るい見通しだと考えられます。