XRP価格が最近下落傾向に進んでいる。11月初旬には33円超を示していたXRP/JPYチャートだが、この数週間下落を続け11月末には25円を割り込み、2018年以降の安値を更新していることで一部のトレーダーや投資家からは不安や悲観論も出てきている。

しかしその一方でリップル社は順調に事業を拡大しており、XRPやリップル社のソリューションを活用する企業も徐々に増えてきている。事業拡大とXRP価格の反比例といった矛盾に納得のいかないトレーダーたちも多くいるのではないだろうか。

そんな中、一部のトレーダーはXRP価格は今後15円付近まで下落する可能性があると予想している。

Twitterに4万人のフォロワーを持つ仮想通貨トレーダーTraderSZ氏は「0.266ドル付近の価格帯を突破しない限り、0.135ドルまでXRP価格は下落する」と語っている。日本円に直せば29円付近まで回復しないようだと底値は15円付近まで下がるという予測になる。

これは2017年以来の最安値まで下落することを意味するため、この予想が的中した場合にはXRP保有数の多い投資家は大きなダメージを受けることにもなる。

特にXRP人気の高い国の一つである日本においては下落傾向が続くようであればパニック売りを引き起こすことも考えられるため、有名トレーダーの今回の発言が一つの指標ともなり得るだけに警戒しておくレベルとも言えるだろう。

下落に歯止めを掛け上昇へ折り返すにはまだ時間を要すかもしれない。要因の一つとして、中国仮想通貨取引所が数々閉鎖を続け、仮想通貨市場全体に冷え込みが広がっているというのもある。

XRPだけに限らず、BTCやETHにしても下落傾向は変わらず、中国の仮想通貨市場が落ち着かない限りには上昇へ進むきっかけは見いだせないだろう。

来年あたりには中国の官製仮想通貨や日本においても円にペッグされたステーブルコインも発行されていく見通しだが、それらが起爆剤となり仮想通貨市場全体を押し上げる可能性は十分あるだろう。