先週CBOE(シカゴ・オプション取引所)でビットコイン(BTC)の先物取引が開始されましたが、これに続き、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)でも18日、ビットコイン(BTC)の先物取引を開始しました。取引開始後、2018年1月物は2万ドル(約225万円)以上を付けましたが、売り圧力が強まり2万ドルを割り込む格好となりました。

取引開始から1時間の取引回数は221回と、CBOEの570回と比較して少なく思われますが、CME先物の取引単位は5ビットコインからで、CBOEの先物の1ビットコインに対し5倍となるため、CMEでの先物の方が出だし好調となります。

シカゴ・マーカンタイル取引所は世界最大規模のデリバティブ市場。今回の先物上場にあたって、機関投資家のマネー流入によりビットコインの市場規模拡大も期待されています。

この期待感も材料と見て現物では、17日に2万0089ドル(約226万円)と過去最高値を更新しました。(CoinMarketCap)CMEでの先物以外にも価格を押し上げる要因も考えられています。2017年初では10万円ほどでしたので、今年だけでも実に20倍以上も高騰しています。過熱を懸念する声と、バブルはまだ先だという意見との賛否両論となっています。

18日15時現在では1ビットコイン=213万円前後を推移していますが、依然強気相場と予測されています。機関投資家は慎重なので、現状様子見との見解もありますので判断には時期尚早かもしれませんが、今後、機関投資家が多く参加してくればさらなる高値も十分考えられます。

ビットコインに対して懐疑的な発言を繰り返していたJPモルガン・チェースのCEOである、ジェイミー・ダイモン氏は規制・管理がされていれば仮想通貨に対し寛容と最近述べており、また、JPモルガンとしてもビットコイン先物の取次ぎ業務の検討などにも注目されています。ますます拡大していく仮想通貨市場。今後の相場動向から目が離せません。