週末、仮想通貨ビットコイン価格が1万ドルを突破した。去年10月末以来の回復でありビットコインに勢いが戻ってきた証と捉える事ができる。
前回ビットコインが1万ドルを突破した10月末には中国の習近平国家主席がブロックチェーンへ注力する発言があった。それを受けてビットコインへの大規模な投資が入ったとみられるが、すぐさま落ち着きを取り戻し1万ドルは割ったものの前日と比べ20%近くの増加を見せた。その後は中国の研究対象はあくまでブロックチェーンでありビットコインなど既成の仮想通貨は無関係であるということが知られ高騰以前の水準を取り戻していたが、昨年末頃から緩やかな上昇傾向を続けており、ついに1万ドルを突破した。
この傾向はビットコインのみにとどまらず他の仮想通貨でも堅調な推移を示している。ビットコインも含め仮想通貨全体として下落傾向にあったときには一部のアナリストからは仮想通貨ブームの終わりなどといった発言もあったが、徐々に安全資産としての認識が高まり再度地位を築きつつある。
日本においてはデジタル通貨発行へ向け、日銀が国際共同研究グループを設立するなど、デジタル通貨文化を今後も推し進めていくことが予想される。インフラ整備などを考えると共通する部分が多いと見られるため、ビットコインや仮想通貨の注目度はさらに増してくるだろう。