10月に、2017年内のビットコイン先物を開始する意向を示したCMEグループですが、この発表後にはビットコインの価格が上昇し、またビットコインに基づいたデリバティブにも大きく期待が集まり話題となったことも記憶に新しいです。
今回、具体的な時期の話が出てきました。CMEグループのCEOであるTerry Duffy(テリー・ダフィー)氏が、CNBCのインタビューの中で答えています。
「12月の第2週の付近には、上場に向けた契約を見るでしょう。」
12月の第2週といえば、残すところもう1ヶ月ほどです。これの期待によりビットコイン価格が上昇する可能性も考えられます。また、以下のようにも話しています。
「ビットコインの大きなボラティリティ(価格変動率)を押さえつけることは考えていません。私たちは商品のリスク管理をしようとしています。」
10月の発表では年内開始ということでしたが、今回具体的な見通しとして12月の2週目ということですので、実際に開始されれば、CMEの規模から察すると巨額な資金が流入してくると考えられます。
最近のビットコイン相場はSegwit2xの中止による影響や、ビットコインキャッシュとの攻防戦が続きました。一時より落ち着きを見せてはいるものの、今も依然乱高下をしています。
14日22時現在、ビットコインは約74万円、直近24時間での変動は約2%のマイナスとなっています。対し、ビットコインキャッシュは約15万円、14%のプラスです。(CoinMarketCapの統計より)
このところ仮想通貨全体的にも相場が荒れていますが、現在の総額で20兆円以上と市場が拡大していることは紛れもない事実です。CBOE(シカゴオプション取引所)でもビットコイン先物からETFまで検討をしていることから、これから仮想通貨のデリバティブが増えてくると考えられ、さらに市場が拡大することが期待されます。
参考:Market Watch