仮想通貨ビットコインを巡って賛否両論入り乱れている。「投機的でバブルそのもの」だとする意見や、「ビットコインは価値がある資産ではないので評価することができない」といった声が続いている。

また、一方ではCMEグループでビットコイン先物の上場計画を発表。これを受けてビットコイン価格は、さらに高騰している。

米金融大手ゴールドマン・サックスでは以前、顧客のニーズに対してどのようにビットコインを提供できるか検討していたが、現在も引き続き様子見をしている。

Bloombergのインタビューに対してゴールドマン・サックスのCEOであるロイド・ブランクファイン氏は以下のように話した。

「過去、金貨に5ドル相当の金が含まれていれば、5ドルの価値がありました。今、紙幣は政府や中央銀行の信用により価値が裏付けされています。新しい世界では、人々のコンセンサスに何かが裏付けされるような通貨を持っているかもしれません。」

この発言を前向きと取るのは早計かもしれないが、ゴールドマン・サックスとしての考えではビットコインを否定しているわけではない。歴史上の背景や顧客からのニーズが高まっていることを考慮し、しかしリスク管理などもするべきなので、どのように扱うか慎重になっているとの見方がされる。

ウォール街では否定的な意見も多いが、仮に今後、ゴールドマン・サックスでビットコインを扱うことになれば、他の金融グループも考え方を改める可能性も考えられる。

6日現在、ビットコインは82万5,000円前後を推移しており、このところの高値続伸から調整局面に向かうか、このまま高値圏を維持するか、市場では今後の相場動向が注目されている。

参考:Bloomberg