2日、スイスの大手金融クレディ・スイスのCEOであるティージャン・ティアム氏が、仮想通貨のビットコイン(BTC)に対して「バブルそのもの」という見解を示しました。ビットコインが7,000ドル(約80万円)の過去最高値の更新を続ける中でのことです。
ティアム氏はスイスチューリッヒで行われた記者会見で、バンカーたちは、犯罪者がビットコインの匿名性を違法行為などに悪用されることを懸念し、ビットコインに関わらないよう避ける傾向にあると言います。
「現在の規制状況の中で、多くの銀行は、AML(マネーロンダリング対策)が困難な通貨には関わりたくないと思っている。」
「私たちが見ている限り、ビットコインを取引する目的の多くは金を儲けることであって、こういったものは投機でありバブルそのものです。」
と話しました。一方関係筋の話では、クレディ・スイスの元MDは、
「現在のビットコインは投機的な要素はあるけど、過剰に懸念する必要はないです。それはまだ、一部の人の間でしか取引がされていないことからも明らかです。」
「バンカーたちは過去の取引事例のないものや、自分自身が価値判断ができないものを顧客に提案することを躊躇しています。しかしながら、ビットコインについて理解が深まれば肯定的な意見が増えてくるでしょう。最近のCMEグループの選択は英断だと思います。」
と話しています。
4日現在、ビットコインは82万円ほどで推移、直近24時間の変動では約3%のマイナスとなっています。このあたりでは、急騰したため一時的に調整局面に入ることも考えられます。今後、さらなる分裂問題も抱えながらも価格上昇しているビットコイン。市場では今後の相場動向が注目されています。