ビットコイン(BTC)は約10年もの間、仮想通貨業界の最前線に立ち、時間とお金を投資する信頼性の高いプロジェクトであることを継続的に証明してきた。
しかし、今は2017年8月にビットコインのチェーンからハードフォークで誕生したビットコインキャッシュ(BCH)こそ最高位に君臨すると、あるエンジェル投資家は言う。
“ビットコイン・ジーザス(ビットコインの神)”の異名で知られるRoger Ver氏だ。Ver氏は今日では、もはやビットコインキャッシュを象徴する存在だと言っても過言ではないだろう。そんな同氏が27日に放送されたCNBCの“Fast Money”にて、ビットコインはデジタル通貨として使用できなくなったという事実を指摘し、その体系について自身の見解を述べた。
「ビットコインは少なくとも昨年12月には、商業的に利用ができなくなった。手数料は高くなり、取引は遅くなり、信頼度も低くなった。自分自身を含め、これ(BTC)で商取引を行おうとしていた人々は利用をやめ、他のものに切り替えた。」
この“他のもの”は、多くの人々にとってビットコインキャッシュになるとVer氏は語った。しかし、今年ビットコインキャッシュはビットコインを大きく下回っており、昨日28日はフォークの相対価値が0.1834BTCから0.08BTCまで下がり、50%以上も下落している現状だ。ただ、それでもビットコインキャッシュ支持者を脅かすことはないとVer氏は言う。
「アイスホッケーのゲームに例えるなら、選手(投資家)は、ホッケー・パック(お金)が現在どこにあるかではなく、それが向かう場所へと向かわなければならない。パックは今ビットコインキャッシュへと向かっている。現時点で多くの技術、商人、ビジネスがビットコインキャッシュ上に構築されていることから、将来はビットコインキャッシュが投資の観点から見ても最高のものになると思う。」
Ver氏は、自身が運営するBitcoin.comのサイトもビットコインキャッシュ中心に作り直しており、最終的な目標を「ビットコインキャッシュがドルのような基軸通貨の役割をすること」とし、「現在のBitcoin.comを通じて関連の開発者の協力はもちろん、インフラ拡大のための努力を行っている」と説明している。
先月で誕生から1周年を迎えたビットコインキャッシュだが、上述したように価格は下落傾向にあり苦戦が続いてる状況だ。Ver氏の言うように今後ビットコインキャッシュが基軸通貨となっていく可能性もゼロではないだろう。引き続きビットコインキャッシュの動向についてはフォローしていく必要がありそうだ。