自称“サトシ・ナカモト”のCraig Wright氏は、15日行われたBitcoinCashのハードフォーク時に、マイナーがBitcoinCashABCのプロジェクトをサポートするならば、BTCの価格を暴落させると脅した。14日、Wright氏は自身のツイッターで明かした。

「全てのマイナーへ。BCHのマイニングに切り替えるならば、BTCで資金調達することになるかもしれません。もしそうすれば、米ドルで売ることになりますし、BTC市場には余裕がなくなるでしょう。よく考えて。そして、今日もいい日をお過ごしください。(BTCが1,000ドルになったとしても私は驚きません。)」

Wright氏がサポートするBitcoinCashSVが発表した大きな変更点に最大ブロックサイズを32MBから128MBへ増やすということがあるが、より大きなブロックを掘り起こし、そのブロックサイズを後で成長させることによってBitcoinCashSVはネットワークの潜在的規模の拡大を図っている。

しかし、より大規模なブロックマイニングは、設備の整った、資金援助を受けたマイナーが、より大きなビジネスの中でネットワークを最終的に集中化するための寄与要因として利益をもたらすと考えられる。BitcoinCashSVは大手マイニンググループのCoinGeekによって支えられており、多大な影響力を持っている。

しかし、ABC側もマイニング用ハードウェアの開発者であり、マイニングプール及びマイニング機材を開発する会社Antpoolを運営するマイニング企業「Bitmain」の創設者の1人であるJihan Wu氏がサポートしている。

BCHの開発者同士で激しい派閥争いが起こっており、BCHのみならず仮想通貨市場全体に取引手控えのムードが広がっている。