大手仮想通貨取引所であるバイナンスが、ビットコイン・サトシビジョン(BSV)を上場廃止することを決定した。

発端は今月12日にバイナンスのCEOであるジャオ・チャンポン(CZ)氏がツイッターにてBSVの開発を行うクレイグ・ライト氏に対し嫌悪感を覚えたことがきっかけだ。

上場廃止になる日時は日本時間で4月22日、月曜日の19時に予定されている。

BSVの全てのトレーディングペアにおける取引は終了。出金は日本時間の7月22日の月曜日19時までと3ヶ月の猶予が設けられている。

CZ氏はただ感情的になっただけでなく、バイナンスの取引ルールに基づき廃止へと進んだと説明しており、その審査項目の中に、倫理に反する行為や詐欺的な行為の証拠が盛り込まれている。

CZ氏自体、正義感に強い人物である事は過去、バイナンスを通じ台風などの自然災害に見舞われている被災地に対して支援をしているのことからもしられている。

BSVは昨年11月ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークで誕生した仮想通貨であり、チェーンが分岐した際にライト氏はビットメインの創業者であるジハン・ウー氏やBitcoin.comのCEOであるロジャー・バー氏が率いるビットコインABCと激しく対立した経緯がある。

バイナンスでのBSV上場廃止はBSVホルダー以外の投資家にも影響を与えており、ツイッター上では他の取引所からもビットコインSVを上場廃止させようと言う声も出てきている。

仮想通貨投資会社のモルガン・クリーク・デジタルの創業者であるアンソニー・ポンプリアーノ氏は5月1日に全ての取引所が同時にBSVを上場廃止にすべきと主張している。

市場ではバイナンスの上場廃止を受けてBSVの価格は大幅に下落した。仮想通貨市場が徐々に回復している最中にBSVが上場廃止される流れになったことは残念だが、市場の健全化が進めば一時的な下落は回復へと進むだろう。

参考:Binance