ビットコインSVを牽引するCraig Wright(クレイグ・ライト)氏は30日、自身のTwitterにてビットコインSVの2年間のビジョンとして1TBに拡張するとつぶやいた。
Wright氏はその方法などについては詳しく語らなかったが、これを「2年間の目標」と述べた。ビットコインブロックのトランザクションの需要は高く、実際ビットコインはこの需要の対応に苦労しているのは事実である。
2 year target.
2-4 Million TPS peak
500k sustained
Terranode Bitcoin
— Dr Craig S Wright (@ProfFaustus) 2018年11月29日
Wright氏は取引をオフ・チェーンにするソリューションを推奨しておらず、代わりにビットコインノードに必要なブロックと関連ストレージ・スペースのサイズを増やすことを望んでいる。ビットコインSVは、ハードフォークの際の最初の変更点としてブロックサイズを32MBから4倍の128MBに引き上げている。
しかし、現時点ではトランザクションアクティビティの不足のため、BSVブロックは平均してビットコインブロックよりもはるかに小さくなっている。ビットコインバージョンのうち、BSVは最小のブロックしか持っていないため、トランザクションはほとんどないのが現状だ。Wright氏と彼の同僚たちは、企業のパートナーシップを通じてこれを変えたいというのが今後の目標なのだろう。
トランザクションの手数料を抑え、十分なブロックスペースを確保することは、開発するプラットフォームを探している開発者にとって魅力的かもしれない。
しかし、ブロックチェーンプラットフォームの競争は日に日に激しさを増しており、現在はどのプラットフォームが開発者によって最も利用されているか、またどのプラットフォームが最もトランザクションアクティビティがあるかが、開発者にとってプラットフォームを選ぶ上で決定の要因となっている。
10年でビットコインがここまで採用されるようなったことを考えると、2年という期間は決して長くはない。ビットコインSVは今後、ビットコイン上に構築されたOmni layerや、そのビットコインキャッシュ版のWormhole、Ethereum、NEO、およびAELFなどの新規参入企業と競争していくことになる。
Wright氏のTwitterでのつぶやきに対しては様々なリアクションがあり、中には「2年経つ前にWright氏は刑務所に入るだろう」、「2年どころか、6ヶ月で消えるだろう」などネガティブなコメントも見られた。しかし一方で、大きなビジネスが一つありさえすればすぐに規模は大きくなると主張する者もいた。
1TBのストレージ容量が2年間でどれくらいのものになるか予測するのは難しいが、現時点では商用エンドユーザーはストレージコストだけで1時間あたり300ドルの追加費用を支払う必要がある(業界標準では月額1GBあたり0.05ドル)。
しかし、このコストは経済で大規模に使用されることになれば少なくとも40%は削減することができるという。Craig氏の目標が達成されれば、ブロックチェーンネットワーク上でグローバルトランザクションの割り合いが良化され、暗号通貨業界全体は利益を得ることになるだろう。
参考:CCN