ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークによって誕生したビットコインキャッシュSV(BSV)が新たな局面を迎え問題となっている。

BSVのネットワーク上の0-confのトランザクションで、ユーザーの誰もが同じBSVコインを二重に使用できることが実証された事によりBSVに対する信用を落とすきっかけになっている。

ビットコインキャッシュの論争はビットコインABC側とビットコインSV側が争っていたこともあり、市場参加者からはいつ終わるのかと冷ややかな見方をされていたが、やっとのことで終焉を迎えてこれからと言う時にBSVの脆弱性が見える形となってしまった。

これにより仮想通貨時価総額ランキングサイト大手のコインマーケットキャップではビットコインキャッシュと他の主要の仮想通貨が上昇を見せている中で、BSVは下落することとなった。

reizuというユーザーによれば、オンライン動画共有サービスであるVimeoにおいて実証映像を投稿しており、この動画では二重に支払うことを実際に証明し、BSVを推薦するクレイグ・ライト氏の主張を論破する形となった。

reizu氏によれば、二重支払検知機能が盛り込まれたPOS、販売時点情報管理小売アプリケーションであるPOP!を利用し撮影されている。POSと言うと私たちが身近に接する場所としてスーパーがこのPOSのシステムを利用して購入する物を検知していることでも知られている。

reizu氏はこの事をvimeo側だけでなくハードフォーク後に作成されたBCHベースのソーシャルネットワークであるHonest Cashにも投稿した。reizu氏は調査の一環としてBSVネットワークが非常に中央集権化をしていることも問題指摘し、BSVは再度窮地に追い込まれる形となってしまった。

しかしクレイグ・ライト氏を含めBSV運営側はABCとの激しい対立をしてきたこともあり、BSVをさらに進化させ、再度市場に送り出して来ることだろう。

仮想通貨の脆弱性についてはたびたび様々な仮想通貨が指摘を受けて改善させた経緯もあることから、この問題はそれほど長く継続される事はないだろう。

参考:Vimeo