また一つ、主要の仮想通貨が上場廃止となる。「自分こそがSatoshi Nakamotoだ」と名乗り出たことで有名なCraig Wright氏が率いる「ビットコイン・サトシビジョン(BSV)」だ。

15日に、大手仮想通貨取引所のBinance(バイナンス)がBSVの上場廃止を決定した。バイナンスのCEO、ジャオ・チャンポン(CZ)氏は、Wright氏がビットコインの作成者であるSatoshi Nakamotoであると主張している点や、彼を詐欺だと主張する人々を訴えるといった脅迫行為などを挙げ自身のツイッターアカウントでWright氏はビットコイン・コミュニティの「毒」であるとツイートした。

「ハイテクの観点からBSVをサポートする人は、あなたのコミュニティを毒している詐欺師のWright氏を攻撃するべきであり、他を攻撃するべきではありません。」

これに追随するように仮想通貨取引所Kraken(クラーケン)も16日、BSVの上場廃止を発表した。発表によるとクラーケンは今月22日には入金を無効にし、29日にはすべての取引ペアでの取引が中止され、5月31日には出金が中止となる予定だ。

今回、BSVの上場廃止については技術的な問題点があったというわけではないため、開発者同士の個人的な問題で上場廃止かどうかを決めることについては賛否両論あるようだ。

仮想通貨メディアCoinGeekの創業者であり、BSVを支持していることでも有名なCalvin Ayre氏は、自身のTwitterで「とても幼稚で、違法的で、腐敗している。」と批判しており、一部では「結局は集権的ではないか」という声もあがっているようだ。

参考:CoinDesk