仮想通貨のビットコイン(BTC)。最近では投資家以外からも注目を浴びており、国内取引所ではCoincheck(コインチェック)のアプリなどで、簡単手軽に投資ができるとあり、仮想通貨投資を始められたという方の声も増えてきました。

TVメディアやCMでも露出するようになり、若年層に限らず高齢者の方も新規で参加しています。一部では、「お茶の間で話題になるようであれば危険だ。」、「靴磨きの少年だ。(1929年の米株式市場になぞらえて)」、といった声も聞かれます。こういった不安もある中、22日、一部の通貨を除いて大きく市場全体の相場が下落しました。

仮想通貨市場は基本的にビットコインが基軸として利用されるため、ビットコインが下落をすれば、連動するようにアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)も下落をします。必ずしもではありませんが、取引所がビットコインでしかアルトコインを買えない仕組みになっているのであれば、仕方ないことでしょう。

最近では、性能が十分ではないと指摘され、ビットコインキャッシュや、その他の通貨と比較されることもあるビットコインですが、ビットコイン自体はブロックチェーン技術に基づき価値を保存する機能もあるとされ、しばしばデジタルゴールドなどとも言われています。送金詰まりやハードフォークによる分岐も懸念されますが、あくまで、基軸として保有する分には十分価値はあると考えられます。

今回の下落はビットコインが17日に20,042ドル(約227万円)の高値をつけ22日には一時12,874ドル(約146万円)と、実に5日間に渡って80万円以上の急落を演じました。(CoinMarketCapの統計より)これには多くの原因が考えられ、また根拠の乏しい憶測もありますので、このような時は様子見が正解かと思われます。また、今週のようにボラティリティの高い相場では大きくレバレッジを掛けたりせずに、余剰資金で余裕を持った取引が望ましいと考えられます。

市場では資産が半分になった、倍になった、とその時の評価額で一喜一憂する声も見られます。確かに倍になれば嬉しいですし、意見交換の場で話のネタにするのも楽しいかもしれません。中には、ムダに不安を煽ったり、売り・買い煽りやひどい場合には風説の流布やフェイクニュースが出回ることも少なくありません。まわりに流されずに自分が本当に価値があると思うものに投資するのが健全だと思われます。

仮想通貨の相場は1日に30%以上の上下はよくあることなので、その時の相場に踊らされないよう慎重な判断が求められます。ひとまず様子見をしてから底で拾い直すのも手のひとつとも考えられます。

また、あまりにも下落してキツイ時や売り買いの判断が難しい時は「休むも相場」とも言いますので、あまり眉間にシワを寄せずに精神衛生を大事に投資をしていくよう心がけたいですね。