ビットコインを筆頭に仮想通貨全体的に下落をしています。このところ多くの仮想通貨が価格を一気に高騰させていたので、一時的な調整局面と考えられます。また、年末ですので特に個人投資家は手仕舞いをする傾向にあると見られます。

また、最近仮想通貨投資を始めたという方の声も増えてきており、客観的には相場が過熱ぎみだという見方もあります。このように10%、20%と相場を下げることは良くありますので、今回の下げ相場でパニックを起こしたり狼狽売りをしてしまわないよう注意が必要です。

22日14時現在では時価総額100位までの通貨の内、実に92の銘柄がマイナスとなっています。(CoinMarketCapの統計より)

この中でも注目されているのがRipple(リップル)社の開発するデジタルアセット、XRPです。市場全体の下げ相場の中でも、XRPはマイペースに価格を上げ、1.27ドル(約143円)、直近24時間での価格変動は33%のプラス。一時は過去最高値の150円まで付け、依然堅調な相場動向をしていますが、先日から高騰が続いていますので、どこかで調整が入る可能性もあります。

また、時価総額はビットコインキャッシュを上回り現在3位に浮上、このところの入れ替わりも激しくなっています。

リップル(XRP)は特にアジア圏で人気があり、その取引高は韓国最大の仮想通貨取引所であるBithumbで約25%、同じく韓国のCoinone、Korbitではともに約5%、香港のBitfinexでは約10%を占めています。

SBI Ripple Asiaが牽引する内外為替一元化コンソーシアム(メガバンク3行、ゆうちょ銀行を含む61行からなる企業連合)での日韓合同での送金実験に対する期待感も強く見られます。日韓間の送金は来年の実用化を目指しており、まずはリップル社のソリューションを活用した「RCクラウド」を使用し、将来的にはXRPを使った送金もしていきたいとのことです。

また、リップル社が今まで積み重ねてきた金融機関など企業との提携が評価されているとも考えられます。最近ではアメックスが参加したことでも話題となりました。