仮想通貨のリップル(XRP)がこのところ高騰を続けており注目を集めています。この半年ほどは20円から30円位で、レンジ相場を推移していましたが、今月13日から急上昇を演じ15日には0.89ドル(約100円)の過去最高値を更新しました。直近24時間の価格変動は79%のプラスとなっています。また、この10ヶ月での比較では実に150倍以上の高騰です。(CoinMarketCapの統計より)

今回の高騰の材料としては、さまざまな見解があり、先日発表されたSBI Ripple Asiaによる日韓の金融機関共同でリップル社のソリューションが活用されるといったことや、リップル社保有分のXRPがエスクローアカウントに移行し、ロックアップ(売却制限)がされたことが強く見られています。

リップルは、これまでにも多くの好材料が出ており一時的に価格が反応するものの往って来いが続いていましたが、今回の相場ではボリューム(取引高)も多く資金の流入が多いため、底を固めていると考えられます。

しかしながらここまでの急騰ですので、一時的に調整が入ることも十分にありえます。いずれにしろボラティリティ(価格変動率)の高い相場ですので、大きくレバレッジをかけた購入には慎重な判断が必要でしょう。売り買い休みの三筋道とも言いますので、判断に迷った時は無理に売買をしないで置いておくのもひとつの戦略です。長期的にはさらに価格を上げていくと予測されます。

目先の材料では、リップル社のソリューションであるxRapidの実用化が待たれています。xRapidは送金の際に法定通貨を一度XRPに変換し、受け取り先の法定通貨にブリッジすることができるシステムです。これが実現されればXRPの流動性向上も期待できます。

また、来春開業予定の仮想通貨取引所「SBIバーチャル・カレンシーズ」や「Digital Asset Exchange(仮称)」での取り扱いも予定されており、これにより多くの投資家が市場に参入し、XRPに投資をしていくことも考えられています。

さらに、来年に向けてSBI Ripple Asiaで開発を進めているリップルのシステムを活用した送金アプリがローンチされる予定です。15日にBSジャパンで放映された「日経モーニングプラス」の中で先がけてデモンストレーションが紹介されました。仮想通貨といえば、その価格に焦点が向きますが、技術面(DLT/分散型台帳技術)の活用にも注目されています。