仮想通貨を扱うヘッジファンドは2017年11月までに今年で1,641%を返し、他の投資戦略的ヘッジファンドを凌駕しています。FINANCIAL TIMESによって伝えられています。
Hedge Fund Research(ヘッジファンド・リサーチ)社によると、仮想通貨への投資、ブロックチェーン関連事業、あるいはその両方に投資するヘッジファンドは、およそ1,522%上昇しており、「投資家の仮想通貨への爆発的な成長期待」が反映されたとしています。
それと対照的に、その他のヘッジファンドの平均的なインデックス(指数)は、年間7.5%の上昇となっています。
ヘッジファンド・リサーチ社のKenneth Heinz(ケネス・ハインツ)社長は仮想通貨やブロックチェーン技術に対して以下のように見解を示しています。
「ブロックチェーン技術と仮想通貨などへのエクスポージャー(価格変動のリスクにさらされている資産の割合)を提供するファンドに対して機関投資家は、これらの革新的市場が主流になるとみています。」
また機関投資家の、この分野に対する資金流入も継続するとみています。しかしながらエキサイティングな最近のハイリターンにもかかわらず、この分野での取引において構造的な問題を実現するには、ボラティリティ(価格変動率)と構造的なリスク管理が伴うとしながらも、以下のように付け加えています。
「これらのリスクを考慮しても、ブロックチェーンおよび仮想通貨の登場で、ブロックチェーンを利用した仮想通貨での支払い方法が、従来の伝統的な支払い方法にとって代わるという意味で、この新しい分野が継続的に伸びてゆくでしょう。」
ヘッジファンド・リサーチ社の仮想通貨指数には、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、リップル(XRP)などの仮想通貨に直接投資して取引するファンドと、ICO(イニシャル・コイン・オファリング:仮想通貨の新規発行により資金調達)など多数のものが含まれています。
ヘッジファンド・リサーチ社は2013年からの初期の仮想通貨投資を組み込んだヘッジファンドの収益記録を集計し改めて発表する予定です。また、新たに急騰しているコインの指数をスタートさせるとしています。
このように、ヘッジ・ファンドではこれから拡大していくであろう仮想通貨市場にとって前向きな姿勢をみせており、仮想通貨に対する直接投資や機関投資家の参入が増えれば市場にも大きな恩恵をもたらすことでしょう。