Ripple(リップル)社は8日、約束していたとおり、リップル社保有分の約600億XRPの内、550億XRPをエスクローアカウントに移動させ、ロックアップを完了したことを発表しました。

XRPはリップルのデジタルアセット(仮想通貨)で、上限の1,000億XRPがすでに発行されており、その内リップル社が約600億XRPを保有しています。投資家の間では、この600億XRPをリップル社によって一気に売却されたら価格が下がってしまうのではないのか?といった心配の声も散見されていました。

こういったことから、デジタルアセットとしての価値が理解できてもリップル社を信用できず、怖くて購入できないといった声もありましたが、その懸念もなくなります。

今回ロックアップされたことで、55ヶ月間の期間中は毎月10億XRPまでの売却制限が付きます。10億XRPのうち、余った分は55ヶ月以降の新しいエスクローアカウントに移動されます。例として3億XRPを売却した場合、残った7億XRPが55ヶ月以降に追加されるといった流れになります。また、リップル社の発表によると、これまでの18ヶ月間、平均して毎月約3億XRPを売却しているとのことです。

このロックアップ発表後に、XRPは一気に価格上昇、一時0.28ドル(約32円)の高値を付けました。調整が入り8日17時現在では約28円ほどで推移しています。(CoinMarketCapの統計より)

リップル社は、これまで多くの金融機関や企業と提携をしてきており、情報と同じように摩擦なく価値を移動させる「Internet of Value(価値のインターネット)」の実現に向けて取り組みを進めています。XRPの価格も注目されていますが、今後のリップル社の動向からも目が離せません。

参考:Ripple