仮想通貨のビットコイン(BTC)の価格が26日、100万円の大台を突破しました。ビットコインはバブルだとする意見や、ビットコインは詐欺だというような、さまざまな懐疑的な声も見られる中、上昇の勢いは衰えを見せません。

こういった発言がJPモルガン・チェースのCEOである、ジェイミー・ダイモン氏からされ、金融街では立て続けにバブルを懸念する声が相次ぎました。一時調整局面かと思われましたが、現在では当時の2倍以上(9月13日に1ビットコイン=約4,000ドル)にも上昇しています。

CMEグループがビットコイン先物の上場予定(12月の2週目頃)を発表したことを皮切りに上昇、27日13時現在では9,660ドル(約108万円)と、直近24時間での価格変動は8.64%のプラスと依然、堅調に推移しています。(CoinMarketCapの統計より)

また、CMEにより先物上場されれば、JPモルガンでも取り扱いを検討するといったことも手伝い、この他の銀行も続いてビットコイン先物を扱う可能性も考えられています。

ビットコインはハードフォークを繰り返し、8月にはビットコインキャッシュ(BCH)、10月にはビットコインゴールド(BTG)、11月にはビットコインダイヤモンド(BCD)が誕生し、保有するビットコインの数量に応じて付与されることから、これを目的に買いが強まっているという見方もあります。

例えば、来月にはビットコインプラチナムやビットコインシルバー、ビットコインウラン、1月にはビットコインキャッシュプラスといったハードフォークが予定されています。

すべてのハードフォークが確実に実行されるのかは現状不透明で、付与目的のみで購入するのであればリスクが高いため、慎重な判断をするようご注意ください。また、ハードフォークが行われたとしても取引所が対応しない場合は、付与されない可能性も考えられますので、ご自身が利用されている取引所の公式のアナウンスをご参考ください。

通常の株式市場で言えば年末の手じまいで売りが強まるとの見方もありますが、仮想通貨市場は24時間365日動いており、新規参入の投資家からは、このあたりが買い場だと考える声も見られます。さらに勢い付けば2017年内には1ビットコインあたり1万ドルにも届くかもしれません。新規参入をする投資家も増え、仮想通貨全体的にも上昇傾向にある今、市場参加者からは今後の相場動向が注目されています。