目下注目されていた仮想通貨ビットコイン(BTC)の分岐ですが、24日10時30分頃ビットコインゴールド(BTG)が誕生し、早速この話題で賑わっています。
当初ビットコインゴールドは25日頃分岐の見込みでしたが、予定よりブロックの生成が早くなりました。今回は8月に分岐が起きたビットコインキャッシュ(BCH)の時のような混乱は少なく、市場の声は冷静に見られます。
ビットコイン価格への影響ですが、分岐の直前にビットコインを買って分岐後に早速売却しているといった流れが強く見られます。
アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)全体にビットコインから資金が流れているように思われますが、時価総額上位ではとくにイーサリアム(ETH)やダッシュ(DASH)にその傾向が見られます。
また、ビットコインゴールドの付与の時期や条件ですが、国内では「bitFlyer」と「Coincheck」がビットコインゴールドの分岐後、問題がなければ対象となるユーザーに付与する方針としています。
各取引所での対応によっても異なり、予定変更などの可能性もありますので、付与の状況についてはご自身が利用されている取引所の公式でのアナウンスをご確認下さい。
24日現在、ビットコインは約64万円と、直近24時間の比較では5.8%のマイナス(CoinMarketCapの統計より)となっていますが、分岐直後ということもあってビットコインゴールドの付与目当てで資金が一極集中していたと思われるため、資金が抜けたここを買い場と見て反発する可能性も十分に考えられます。このあたりでの売買のタイミングは判断が問われるところですが、長期的な目線では今は様子見が無難かもしれません。
前回、ビットコインから分岐されたビットコインキャッシュを例に挙げれば、取引開始後3万円から5万円で乱高下を繰り返した後、一時9万円ほどまで高騰しました。これは8月中の数週間での動きで、今回の分岐でもマイナー(採掘者)の状況によってビットコインゴールドの価格変動が激しくなる可能性もあります。
ビットコインゴールドについても取引が対応次第、購入を考える方もいるかと思いますが、できるだけリスクを避けるためにも配布後に売りが一巡してから検討されても遅くはないと考えられます。ビットコインゴールドは現在約4万7,000円の価格が付いていますが、実際に配布され市場で出回れば利益確定で売り優勢になると考えられます。
また、ビットコインに関しては来月11月にもB2Xによる分岐の可能性があるので、この時期に向けて状況が大きく変わりそうです。引き続き相場動向から目が離せません。