17日、JCBA(日本仮想通貨事業者協会)がビットコイン(BTC)から分岐され、新しく誕生する予定のビットコインゴールド(BTG)について、顧客に付与するかどうかの対応を各会員(仮想通貨交換業者など)に任せる方針が明らかになりました。日本経済新聞により伝えられています。

ビットコインは25日にビットコインゴールドへ分岐をする可能性があると見られていますが、正式にアナウンスをしていない取引所もあり、現時点でビットコインを保有していても、その事実をご存知ない方も少なくありません。顧客にビットコインゴールドを付与する場合は、前もって説明をする方針で決定したとのことです。また、これについて金融庁から異論などはなかったとしています。

今年8月1日にビットコインキャッシュ(BCH)が誕生した時はJCBAでは各会員に取り扱うか否かといった点や、その際の説明義務なども果たすように対応を促していました。おそらくこれと同様の構えかと思われます。

ビットコインゴールドの取り扱いについて金融庁からはとくに異論がなかったとのことですが、どのような特性の通貨なのか不明な状態でも金融庁が取り扱いを容認したとも考えられます。また、仮想通貨が新しく発行されたり、分岐するたびに精査するとなれば、大変な作業であり金融庁側に負担がかかってしまうため、判断の一括を自主規制団体としてJCBAに一任しているとの見方もされます。

現時点ではビットコインゴールドにいくらほどの価格が付くのかは不明ですが、いくらかプラスになるのであれば貰えるものは貰っておきたいというのが心情ではないでしょうか。ビットコインゴールドの付与目的での購入は賛否両論あるところです。

取引所によってはビットコインゴールドを取り扱わない所もあると思いますので、ご自身が利用している取引所で正式なアナウンスが出るのを待ってからのほうがいいかもしれません。

11月にもビットコインからB2Xの分岐があると考えられていて、この場合はどちらかのチェーンが消滅する可能性もあり得るとのことです。これをカウントすれば実に3ヶ月で3回の分岐になるわけですが、このペースでビットコインが分岐し続ければ市場にインパクトを与えることも懸念されます。

17日現在、ビットコインは約65万円と堅調な相場です。しかしながら短期的に見れば日に10~20%以上の価格変動を見せることもありますので、購入には慎重な判断が求められます。市場規模を拡大させ続けるビットコイン。今後の動向から目が離せません。

参考:日本経済新聞