今月25日にビットコイン(BTC)が分岐され、ビットコインゴールド(BTG)が誕生する予定です。また、11月19日にはNYA(ニューヨーク協定)によって前もって決められていたSegWit2Xによる分岐による2Xコイン(B2X)の誕生も考えられています。
今年8月1日にビットコインからビットコインキャッシュ(BCH)が誕生しましたが、この前後では各取引所ではユーザー保護の観点から一時取引停止の対応や、情報が追いついていないことによってユーザーなども、ビットコインから一時フィアットやアルトコインに避難している方も多く見られました。
また、ビットコインを持っていれば同量のビットコインキャッシュが付与されるといったこともあり、7月中にビットコインを買い集める方もいました。
仮に今回ビットコインゴールドが誕生するとして、来週に迫っているわけですが、市場でも情報が少なく、国内での取引所でもアナウンスがされていません。
例えば、分岐したとしても、取引所でサポートがされなければ付与されないとも考えられるため、ビットコインゴールドや11月のB2X目当てでビットコインを購入するのであれば、もう少し様子見をした方がいいかもしれません。
分岐後に問題がなければ、時間差で付与されるといった可能性もありますので、このかぎりではありませんが。ひとつ気をつけて頂きたい点として、ビットコインキャッシュの時に見られたように、ショートで入れっぱなしの場合は、ビットコインゴールドが付与された場合に返済義務が発生するおそれもありますので、できれば25日付近でショートやレバレッジをかけた取引などは控えた方が無難かもしれません。
また、前回の8月1日にビットコインキャッシュが付与されて儲かったという方の中には、今回も同じくタダで分岐したコインが欲しいという声も散見されるため、25日から来月にかけては買い圧力でボラティリティ(価格変動率)が拡大するとの予測もあります。
そのまま上っ放れてくれればいいのですがそうもいかないのが、相場の世界。とくに仮想通貨にいたっては、リアルタイムチャートや板情報をあてにテクニカル分析をしてみても、予測不能の動きをすることも少なくないので注意が必要です。
16日現在、ビットコインは約63万円、時価総額にして10兆円のラインをキープしています。罫線ではかなり高値の水準となっていますが、ビットコインゴールドとB2Xのハードフォークが落ち着くまでは気の抜けない相場となっていて、しばらくは動向が注目されます。