Reserve Bank of India(RBI:インド準備銀行)により立ち上げられた開発グループ、IDRBT(銀行技術開発研究所)は革新的なブロックチェーンプラットフォームを立ち上げる計画を発表した。

インドの中央銀行にあたるRBIによって1990年代に設立されたIDRBTは、銀行関連の一連のサービスの応用を研究してきた。

2017年1月の発表では、IDRBTのスタッフは、インドの法定通貨であるルピーをデジタル化する基盤としてブロックチェーンを使用できると提案した。インドの規制当局は2014年以降、この技術を研究しており、政府での仮想通貨における新しいルールについても検討が続いている。

今月1日の発表によると、IDRBT所長であるAS Ramasastri氏は、このプラットフォームは銀行関連のさまざまなアプリケーションに適しているとし、「私たちはすぐにこのプラットフォームを立ち上げる予定だ」と語った。

また、RBIのSudarshan Sen氏は、R​​BI、IDRBT、およびフィンテックの各機関が、新しいプラットフォームの商業的な成功のために提携していく可能性もあると語った。

ブロックチェーン技術は銀行業界や金融業界で、話題を集めて研究されている分野として注目されている。これは、分散型のネットワークによって繋がることにより、不正や履歴の改ざん防止など、多くの可能性を持っている。

セキュリティ面において銀行業務の3つの最も重要な要件は「機密性」、「完全性」、「可用性」を確保することであり、様々なレベルでセキュリティソリューションを開発してきたという。

このようなソリューションをすべてまとめ、ソリューションの優れた機能を統合するだけでなく、迅速に不具合など異常を検知し、ステークホルダーに即通知するシステムを構築するために、情報セキュリティ運用センター(ISOC)に取り組んでいるという。

インドは2017年のGDP成長率が7.18%と予測されており、また、政府が積極的な姿勢で銀行業務を含め、仮想通貨の技術を推し進めているという事実を考慮すれば今後も高成長が見込まれる。仮想通貨を使った銀行関連業務の活性化により期待が高まる。

参考:IDRBT