ここのところ話題が続いていたビットコイン(BTC)のSegWit(新規格)が24日、無事アクティベート(有効化)された。これにより従来のブロックサイズでも容量の確保ができ、より多くの情報を処理することが可能となった。

8月9日にはSegWitがロックイン(導入決定)となった前後、ボラティリティ(価格変動率)が拡大したが、相場動向は上向きに。1BTCあたり3,400ドル(約37万4,000円)だったが24日14時現在では、1BTCあたり4,150ドル(約45万円)ほどを推移している。(CoinMarketCapの統計より、以下同)

今回、SegWitがアクティベートされたことで、長らく続いたビットコインのスケーリング問題も一段落付きそうだ。楽観は早計かもしれないが、しばらくは堅調に推移していくと考えられる。

ビットコインに関してはビットコインキャッシュ(BCH)とハッシュレートを比較されたり、マイニング(採掘)に関してもどちらの方が効率が良いか、といった点も取り上げられ、ビットコインキャッシュの採掘にも積極的なマイニングプールが出てくるようになってきた。

これによりビットコインとビットコインキャッシュが拮抗する可能性も考えられ、また11月にSegWit2xの規格でブロックサイズ拡張のハードフォークが行われるようなことがあれば、この時期にまた一波乱起きてもおかしくはない。現状では11月に分岐することは考えにくいという予測が先行しているが、必ず起きないとも限らず不透明なのが現状だ。

ひとまずは、SegWitがアクティベートされたということで、上向きな相場が期待されている。また、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)にも今回の影響があるのか、といったところにも着目したい。アルトコインからビットコインへの資金流入があれば当然、仮想通貨市場全体の相場にも波及していくだろう。今後の相場動向から目が離せない。