優秀なブロックチェーン技術を武器に様々な分野に進出しているリップル社。同社の共同設立者兼会長でもあるクリス・ラーセン氏が米サンフランシスコ州立大学に対し、2,500万ドル、日本円にして約28億円相当のXRP(リップル)を寄付したことも記憶に新しい。
そのリップル社のソリューションを使い、ウェブブラウザが登場した。名前は「Puma Browser」と言う。
同ウェブブラウザの特徴として仮想通貨のXRPを活用したプライバシー重視のウェブブラウザで、ウェブサイト上にて表示される広告を排除する事で、より使いやすい高速ネット環境を提供する。
ウェブブラウザを利用する者にとってサイトを閲覧する時に煩わしさを感じるのが、ネット広告で、見たくもない広告が出てくることにうんざりする事もしばしばある。
この広告排除に対するウェブブラウザとしてBraveが既に出ており、利用者数は増加傾向となっている。
さらにBraveによる広告排除により得られるトークン、BAT(Basic Attention Token)も人気のあるトークンで、仮想通貨の時価総額ランキングサイトのコインマーケットにて25位に位置している。
このBraveのような働きがPuma Browserにて実現できるようになれば、閲覧をするたびにネット広告排除によってXRPを獲得する事に繋がる事から普及に期待したいとも言える。
Puma Browserは米サンフランシスコを拠点とするPuma Technologiesが開発し、同ブラウザはリップル社のILP(インターレジャープロトコル)と呼ばれる技術やXRPによる収益化を図ることができるサービスであるCoilを統合する事で広告を排除する事によるWebコンテンツ制作者の収入源が失われる懸念に対し対処するとしている。
すべてを排除するのではなく、あくまで融合と言う誰もが不利益に走らないように配慮する形となっている。
ILPは世界中の異なる価値を持つ通貨などを統合し、高速で移動できるようにするためのシステムで、例を挙げるとXRPと日本円、BTCとETHなどの異なる台帳間であってもILPを介すことでスムーズに送金を行うことができる。
Coilはウェブコンテンツを作成する人々がより効率的にコンテンツを収益化できるよう目的としているプラットフォームで幹部にはリップル社で幹部を務めていたステファン・トーマス氏がいる。
Puma Browserを通してネット環境が大きく変わってくる可能性も考えられる。今後の展開が注目される。