リップルは9月27日、社会貢献プログラム「Ripple for Good」を正式に発表した。同プロジェクトは進行中であり、すでに1億500万ドル(約120億円)を超える寄付を行っているという。

リップルによると、このプログラムは世界中の金融包摂を促進させる教育プロジェクトに焦点を当てると発表した。「Ripple for Good」は、医療援助や教育支援などの多くの社会的要因ですでに55カ国の70のプロジェクトに取り組んでいる非営利団体のRippleWorksと協力し、プロジェクトを進めていくとのことだ。

この資金調達は教育、特に科学、技術、工学、数学の分野に焦点を当てており、企業としても「Ripple for Goodは、スケーラブルな社会的影響の可能性があるアプリケーションや実際のユースケースに重点を置いている。」と発表している。

リップルの共同設立者であり執行役員のChris Larsen氏は、以下のように述べた。

「私たちは独善的な混乱をやめて、代わりに現実世界の問題を解決するために取り組む必要があります。ブロックチェーンの動きに焦点を当てれば、20億人以上の非銀行利用者層(銀行口座を開設・利用することができない貧困層)が完全な経済市民になることができます。」

今年6月に、リップルはブロックチェーン技術、仮想通貨およびデジタル決済の採用を促進するために、世界中の17の大学に5,000万ドル(約55億円)を寄付している。資金提供を受けている大学には、プリンストン大学、MIT、IIT、UCバークレー、ロンドン大学、高麗大学、オーストラリア国立大学など、どこも世界的な名門大学だ。

また、教育的なクラウドファンディングのウェブサイトDonorsChoose.orgにも資金を提供しており、3月には35,000のクラスルームのプロジェクトをすべてバックアップし、2,900万ドル(約31億円)もの寄付を行った。

リップルのこの社会貢献プログラムのリーダーであるKen Weber氏は、以下のように述べた。

「世界的な改革に真に献身しているならば、私たちは銀行や国際決済の革新が非銀行利用者層や、より大きな利益をもたらすために経済部門のすべての人に利用できるよう支援するよう努めます。私たちの目標は、すべての人々にとって価値のあるインターネットの約束を実現することです。」

参考:Ripple