米コネチカット州に本社を置く多国籍コングロマリット企業であるゼネラル・エレクトリック(GE)は、エネルギーから建物管理に至るまで業界向けの独自のセキュリティーシステムを開発するため、ブロックチェーンスタートアップ、セージ・セキュリティの1,200万ドル(約13億3,000万円)の投資ラウンドに参加したことを23日付のプレスリリースにて発表した。
マーチ・キャピタル・パートナーズが指揮する1,200万ドルのシリーズAファンディングラウンドには、GEベンチャーズ、およびシティー・ライト・キャピタルやネクスター・パートナーズも既に参加している。
セージ・セキュリティはブロックチェーンを活用し、エネルギーや電気通信、公益事業、建物管理、製造現場といった分野で、インフラとデバイス間で改ざん防止のコミュニケーションを可能にする技術を開発している。
また、GEリニューアブルズとも協力しており、IoT(モノのインターネット)などのテクノロジーを利用し、国際的なインフラを構築することを目指している。
GEや他のパートナーはセージ・セキュリティのソリューションを拡張し、産業やサービスプロバイダーの効率性と国際的な運用を高める産業用のIoTの配備を可能にすることに協力すると説明している。
GEは以前から他の分野でもブロックチェーンテクノロジーの可能性を探ってきており、3月にはGEトランスポーテーションが、ブロックチェーン団体に加盟している。
GEのような巨大企業がブロックチェーンに対し積極的に採用している流れは、GEに関わる企業に関心を与えるものとなり、ビジネスに関わるあらゆる業界団体としても今後採用していく流れを生み出すことにもなるだろう。