鉄道車両、船用エンジン、鉱業製品などの製造を行っている大手GE(ゼネラル・エレクトリック)トランスポーテーションが、運輸・物流のブロックチェーン連盟であるBiTAに加盟したことが分かりました。

BiTAは運輸・物流業界へのブロックチェーン技術の導入と開発を目的として2017年に設立された連盟です。GEトランスポーテーションがBiTAに加盟した事で今後様々な分野にブロックチェーン技術が使われる可能性が考えられており、例えばGEは鉄道や工業だけに限らず、航空、医療、電気、金融など幅広く事業を展開しているため、このような分野への応用が研究されていくことにもなると見られます。

運輸・物流に関しては物流システムがエラーを起こすことで品物が届け先に正確に届けられないことが起きますが、ブロックチェーン特有の分散管理による改ざん防止やセキュリティ強化に結び付くことで、これらのシステムエラーを回避するだけでなく、人為的なミスの防止やコスト削減にも効果があると考えられます。

BiTAの常務である、クレイグ・フラー氏は、同社が常に技術の最先端に立ってきたことを言及し、業界のためにブロックチェーンの枠組み作りをリードしていくだろうと期待を示しています。BiTAの加盟社数は230社を超えており、UPS(ユナイテッド・パーセル・サービス)やフェデックスなど物流大手の企業も参加しているため、自社以外の考えも取り込めるので、GEトランスポーテーションにとって今回の加盟には大きな意味があると言えるでしょう。

先日、ソフトバンクが国際送金や決済システムにブロックチェーン技術を取り入れる事を発表した事や、本日7日には内外為替一元化コンソーシアムによる送金アプリの発表もあり、今年はブロックチェーン技術の普及率が高くなると予測され、生活の身近にその結果が得られることが期待されています。

参考:GE Transportation