トロンの創始者であるジャスティン・サン氏が24日、ファイル共有サービスのビットトレントを買収したことをMediumにて発表した。買収金額については明かされていない。
ビットトレントは2001年からスタートしたプロジェクトで、ユーザーが共有可能なコンテンツをアップロードするシーディングに依拠している。
サン氏はレターの中でビットトレントを分散型ムーブメントの起源と称賛し、さらにビットトレントは大規模でグローバルなアプリケーションとして最初の分散型のインターネットプロトコル、かつてはインターネットトラフィックの40%を転送しており、今日においても世界最大の分散型プロトコルの地位を維持しているとコメントしている。
サン氏によれば、ビットトレントとトロンは完全に統合され、ビットトレントとトロンのチームも1つになるとし、トロンとビットトレントが分散型ウェブというビジョンを共有していることを強調している。
ビットトレントはトロンのエコシステムと統合することで新たな命が吹き込まれ、そしてトロンはビットトレントのプロトコルのレガシーを引き継いでいくと語った。
トロンの存在については、否定的な噂が流れていたこともあり、イーサリアム考案者のヴィタリック・ブテリン氏が批判したことも話題となった。
しかし、サン氏は周りからのコメントを真に受けずに着実にトロンの開発を進めている。今後トロンが活躍される場面が増えてくれば、存在価値も認められていくことだろう。
参考:Medium