米国の10大銀行の一つとされるPNC銀行が、リップル社のRippleNetに加わったことが明らかになった。19日、リップルが公式ホームページで発表した。
PNC銀行には、19州にわたり800万人以上の顧客と小売店があり、消費者、中小企業、大企業など、さまざまな顧客層を抱えている。PNC銀行の商業顧客は海外の銀行からリアルタイムで支払いを受けることができるようになり、リップルの技術は各グループに即座に影響を与えた。
例えば、PNC銀行はペンシルベニア州に本拠地を置いているが、今後は英国のバイヤーからの支払いを直ちに受け取ることができるようになり、これにより売掛金の管理方法が変わり、運転資本をより良く管理できるようになるという。
このネットワークには、スペインのサンタンデール銀行や、米国のアメリカン・エキスプレス、SBI主導の内外為替一元化コンソーシアムなど、世界有数の金融機関が加盟している。
米国の銀行トップ10に入るPNC銀行が加盟したことで、RippleNetの勢いは加速することになりそうだ。現在RippleNetにはすでに100以上の金融機関が加盟しており、毎月着実に拡大し続けている。その範囲は40ヵ国以上6大陸にまで拡大しており、今月は他にも、中東で総資産額2位を誇るサウジアラビアの国立商業銀行(NCB)が加盟しており、次々に世界各国の大手金融機関が加盟している。
仮想通貨XRPの価格は今年初めから低迷する一方で、RippleNetは順調に世界各国の金融機関で採用が続いている。つい先日は、リップルの規制関係を担当するSagar Sarbhai氏がxRapidは早ければ10月にはリリースされるとも語っており、製品の方も着実に進められている。
安全でスピーディな摩擦のない国際送金サービスの実現というブレない目標に向け一貫して活動し続けるリップル社、今後の動向から目が離せない。
参考:Ripple