スペイン最大の金融グループBanco Santander(サンタンデール銀行)は12日、Ripple(リップル)の技術を利用した国際送金サービスを開始したことを発表しました。

今回、開始されたのは「One Pay FX」というサービスで、リップルのソリューションであるxCurrentを使用します。これによりコストと時間を削減し、摩擦のない国際送金サービスが実現されました。

発表の中で、サンタンデールの執行会長である、Ana Botín(アナ・ボティン)氏は以下のように述べています。

「One Pay FXはブロックチェーンベースの技術を使用して、国際的に資金を転送するために迅速で簡単で安全な方法を提供します。今日から、英国の顧客はOne Payを使用してヨーロッパと米国に送金することができます。スペインの顧客は英国と米国に、ブラジルとポーランドの顧客は英国に送金することができます。」

また、今後の展開について以下のようにも続けています。

「ヨーロッパへの送金は同日に行うことができ、夏までに複数の市場に瞬時に送金することを目指しています。私たちの目標は、毎日国際決済サービスを利用している何千人もの人々を支援することです。今後数ヶ月で、より多くの通貨と目的地を追加する予定です。」

今回のサンタンデールの動きは他の銀行に先立ち、リップルを使った一般顧客向けの口座取引に対して初めて実現しました。同様の計画は韓国と日本の金融機関の間でも現在進行しており、また、今年3月にSBI Ripple Asiaにより発表されたモバイル送金アプリの「Money Tap(マネータップ)」もリップルを採用しています。

参考:Santander