仮想通貨XRPの活用がさらに加速してきている。東京で開催されたXRP Meetup Japanにてビデオ出演したSBIホールディングスの北尾吉孝CEOがアジア地域の一部、ベトナムやタイ向けの送金に仮想通貨XRPを活用すること考えを示している。北尾氏はリップル社と協力を深め、XRPによる実需創出についても語った。

特に活用について北尾氏は在留外国人に注目しており、在留外国人の母国への送金についてリップルネットやXRPを活用したいと述べている。

現在日本で就労する外国人としてベトナム人は中国に次ぐ2位となっており、今後も日本政府として労働人口の不足を補うために外国人労働者を向かい入れる体制を整えていく方針を打ち出している。日本へ来て就労する外国人にとって本国へ向けた少しでも便利な送金手段は歓迎されることだろう。その分母はまた決して少なくもなく、今後成長が見込まれる分野でもある。

SBI傘下ではSBIレミットが送金事業を手掛けており、XRPを活用する考えを示している。SBIではTPバンク、タイではサイアム商業銀行といったSBIのそれぞれ出資している金融機関と協力を進めていく考えを示した。

受け取った日本円はSBIを通じてXRPとしてそれぞれの国へ送られ、それぞれの通貨へと換金される。その際の送金速度やコスト面での優位性が周知されれば、多くの外国人就労者が利用してくれる可能性は高い。

さらに北尾氏は国内のゲーム会社に対し、XRPを使ってもらうように依頼していることも打ち明け、今後XRPが身近な存在に成長していくと考えられる。現在認知度ではビットコインの一人勝ち状態ではあるが、XRPの実用性が認知されていけば、ボラティリティの低いXRPならば使いたいという人々も増えていくかもしれない。

仮想通貨の有効利用に対し以前から前向きな態度を示していた北尾氏だが、改めて具体的なプランを今回提示してきた。今後さらなるXRPの活用シーンが増えてくることが期待される。