一般的に旅行を考えている人は旅行サイトを通じて計画に見合う航空会社やホテルを決めていくが、利用者にとっては安く感じていても現状では非効率な予約システムを利用している。
インターネットが現れる前は旅行業界は対面販売が通常であったが、今はネットを通じ大きな成長を遂げ、旅行代理店のサービスは大部分が一部の大手企業によって独占されている状態となっている。大手企業の安心感を買うために高額な手数料がかかるといった問題や、小規模な企業が参入するには難しいといった問題が発生している。
また、ホテルや航空会社、レンタカー会社は仲介業者を通じ旅行客を獲得するのが一般的で、そのため高額な手数料が生じている。この影響からか小規模なホテルでさえ多額の手数料を払っており、そのつけはエンドユーザーである旅行者が支払うこととなっている。
このようにネットにより効率化されたシステムと思われつつも、手数料の改善には至っていないのが現状である。その仲介業者を無くし、手数料を還元していこうとしているのがブロックチェーン企業であるTravelBlock(トラベルブロック)だ。
トラベルブロックはホテルや航空会社などの企業と旅行客に存在する仲介業者を排除することで旅行に必要な予約を非常に安い価格で提供できるとしており、直接交渉することで従来の代理店が提供していた価格よりも30%~60%も安価にサービス提供を実現できるという。
トラベルブロックが今後日本において本格参入するとなれば、既存の旅行代理店にとっては脅威となっていくことだろう。
こういったブロックチェーンを活用することで仲介業者を排除する流れは旅行業界以外にも採用されていくと考えられる。どの業界にとっても仲介業者のライバルは競合ではなくブロックチェーンが本当のライバル的存在になるのかもしれない。
参考:Travel Block