28日、仮想通貨のビットコイン(BTC)が、1万ドル(約111万円)の大台を超えました。依然強気な相場で、29日16時現在では日本円で120万円以上と勢い良く上昇しています。(CoinMarketCapの統計より)
高騰をし続けるビットコインに対し、価格が上がる度に「バブルが崩壊する」などといった過熱を懸念する声も聞かれましたが、ビットコインはその後も堅調な推移をしています。また、ビットコインだけでなく、仮想通貨全体的にも大きく市場規模を拡大しています。イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)といった仮想通貨の取引高が多く見られます。
世界的にも投機マネーが多いと見られているビットコインですが、最近では懐疑的な意見が相次いでいたウォール街(ニューヨークの金融街)での見方も変わりつつあります。大きな契機と考えられるのが、世界最大規模のデリバティブ市場、CMEグループ(シカゴ・マーカンタイル取引所)によるビットコイン先物の上場予定が発表され、CBOE(シカゴ・オプション取引所)でも先物を予定しています。このような流れから機関投資家参入の期待感で、さらに買いが強まっていると考えられます。2018年には1ビットコイン200万円以上の予測なども見られます。
また、ビットコインからハードフォークで派生するコインも増えていて、例えば代表的なものでは8月に誕生したビットコインキャッシュが挙げられます。また、最近ではビットコインゴールド(BTG)やビットコインダイヤモンド(BCD)などが誕生しています。
このようなビットコインから派生するコインは、基本的にフォークされた時にビットコインを保有していれば、その保有数量に応じた分だけ付与される権利が得られるようになっています。(すべてがこの限りではありません。仮想通貨取引所での取り扱い対応でも異なりますのでご自身が利用されている取引所のアナウンスをご確認ください。)
今後もビットコインのハードフォークがいくつか予定されていますので、これの付与だけを目的に購入する方や、昨今の高騰ぶりを見て、今がチャンスだと、仮想通貨投資を始められる声も見られ、これによりビットコイン価格を押し上げているという見解もあります。
市場の発展にとっては参加者の増加は望ましいことです。来年2018年にはビットコインに限らず、仮想通貨全体的に今年以上の盛り上がりを見せるとも言われています。国内でも仮想通貨関連事業に大手ホールディングカンパニーやIT企業が参入しており、これから本格的に展開されていくため、日本を中心としてさらなる発展が期待されています。