ビットコイン(BTC)から10月24日にハードフォークされ、今月13日にリリースされた仮想通貨、ビットコインゴールド(BTG)が取引されるようになり、市場に馴染みつつあります。27日現在では1ビットコインゴールドあたり、370ドル(約4万1,200円)、時価総額にして約6,870億円と仮想通貨市場全体で時価総額5位に位置しています。(CoinMarketCapの統計より)
大手Bittrexや、Bitfinexなど、海外の取引所では活発に取引されていますが、日本国内の取引所では、付与が行き渡っていないため、まだ実感が湧いている方も少ないかと思われます。あくまで、筆者の考察ではありますが国内でビットコインゴールドが付与されれば、ビットコインキャッシュ(BCH)のように価格が付くと考え、ホールドする方と、即売却し、ビットコインもしくはその他の仮想通貨(イーサリアム:ETHやリップル:XRP、ビットコインキャッシュ:BCHなど)に交換する方に分かれると思われます。
相場なので、どちらが正解かというのはありませんが、売買のタイミングは売りが一巡してから検討してみてもいいかもしれません。すぐに売却や、今から長期保有前提で考えるのは早計かもしれません。
ビットコインキャッシュの時の例なので、今回のビットコインゴールドに当てはまるかは慎重な判断をしたいところですが、ビットコインキャッシュは誕生後にマイナーの偏りからマイニングの効率が悪く、実用的ではないという意見が多く見られ、また売却後にビットコインを買う声も多く見られました。しかし、取引が行われ2週間ほどになると、今度は一気に高騰。一時10万円ほどの高値を付け、その後ジェットコースターを演じました。
これをビットコインゴールドになぞると、国内で流通後にボラティリティ(価格変動率)が拡大するのではないかとも予測できます。今の価格はまだ参考程度で、2週間ほど様子見をしても遅くはないと考えられます。とくに日本は世界的に見てもビットコインの取引が多いので、このあたりの動向は注意しておきたいところです。
また、ビットコインから派生したコインを付与すると騙るウェブサイトなどで、秘密鍵を教えるよう求める詐欺行為も横行していますので、このような被害にも遭わないようお気を付けください。