吉本興行所属のお笑いコンビ「キングコング」のツッコミ担当としても知られている、西野亮廣氏が10月1日放送のAbemaTVの番組「徹の部屋」にて、仮想通貨のLこと「レターポット」を作っていることが分かりました。この仮想通貨の構想の背景には、西野氏の実体験に基いています。

SNSのフォロワー数だけが信用か?

最近では信用をお金に変えるというサービスも増えてきました。例えば従来のクラウドファンディングやVALU、タイムバンクなどのサービスがありますが、このようなものにはTwitterやFacebookなどSNSでブランディングされた一部の人しか信用評価されないことが課題としてあります。

西野氏のようにSNSのフォロワー数が多い人は、それが信用の裏付けとなり、クラウドファンディングのサービスを利用すれば、簡単に資金調達をすることができます。しかし、信用持ちはそういう人だけかと言えばそうでもありません。

例えば西野氏の父親はSNSをやっていないとのことですが、人の悪口やウソをついたことがないとのこと。そのため、西野氏の父親の周りでは多くの信用を持っているのに、それを資金化することができないと言います。

要するに、西野氏の父親がVALUやタイムバンクなどのクラウドファンディングを行ってもお金にならないとのことです。

身内の間では信用されていても、SNSのフォロワーが多くない人を信用がないと評価するのであれば、本当の意味で信用経済と言い切れないとし、これを解決するためにSNSのフォロワー数に関係なく、信用をお金にすることができる仮想通貨がレターポットだと話しました。

レターポットは文字をお金にできる仮想通貨

レターポットのプラットフォームでは手紙のような形で応援や感謝の気持ちをお金に変えることができます。例えば西野氏が運営元(発行元)から一文字10円で購入し、知人の誕生日に500文字の手紙を送る場合、10円×500文字で5,000円の金額を知人に送ることができるといいます。

受け取った側はまた、文字としてまた他の人に送ることも可能で、現金化することも可能だとしています。感謝の気持ちをレターポットで送り、貰った側の人もまた別の人に感謝の気持ちを送る。これこそが信用で繋がる経済なのかもしれませんね。

感謝や応援、お祝いの気持ちを文字というお金を送り合うことで、身近な人同士でも信用をお金にすることができます。西野氏の父親もSNSでブランディングしなくても信用をお金に変えることができますね。

世に数多くある仮想通貨ですが、レターポットを使うことで、文字がお金になるというアイデアは新しいですね。お笑い芸人という頭のキレる人ならではといいますか、西野氏ならではの発想ですね。レターポットの実用化に期待が高まります。